今回は、私たちが中古戸建てを居住用に購入した際に、実施して良かったと感じたホームインスペクションについてご紹介いたします。
ホームインスペクション以外に実施した、自分でできるチェックポイントについては、こちらの記事-土地や中古住宅を安心して購入するために 調べておくべき3つのことをご紹介!-で紹介していますので、ご興味があれば併せてお読みください!
私たちはさくら事務所に依頼しました。さくら事務所でホームインスペクションを実施して良かったと感じた点は以下の通りです。
- 予約から調査当日まで1週間の短期間で実施することができた
- 災害リスク現地調査(オプション)を取り扱っている
- 自分たちでは確認できない家の裏側までチェックしてくれる
- 入居前に不備を見つけることができ、自己負担無しで直すことができた
- 写真付きの報告書が分かりやすい
依頼から実施までの流れと併せて、これらの良かった点についてご紹介させていただきます!
「プラチナコース」というプランを選択しました。その内容は下記の通りです。
【中古一戸建てホームインスペクション】基本コース
+【写真付き詳細報告書オプション】
+【屋根裏詳細調査オプション】
+【床下詳細調査オプション】
+【災害リスク現地調査】
+【サーモグラフィーカメラオプション】
+【鉄筋検査機オプション】
災害リスクをしっかりと把握し、安心して住宅購入をしたかった私たちにとって、「災害リスク現地調査」というオプションを取り扱っていることが、さくら事務所を選んだ決め手でした。専門家に物件や土地の災害リスクを分析してもらえるのは、高い買い物を決心する上で非常に重要だと考えました。わかりやすくまとめたレポートを作成してもらうことができます。
私たちが購入を検討していた中古物件が、エリアとしても人気が高く、なかなか物件が出ない地区の物件であったため、すでに不動産への問い合わせが複数件入り、購入検討している方が他にもいるという状況でした。私たちとしては、大変気に入った物件であったものの、購入を決断する前提条件として、しっかりとインスペクションを事前に実施し、物件の状態を調査したうえで購入することが必須と考えていたため、インスペクションを急ぐ必要がありました。そのため、予約から実施までの期間はなんと1週間!この短期間でも出来てしまうんです!( *´艸`)
事前メールのやり取りの中では、「平面図、立面図など出来るだけ多くの図面」を送るよう、依頼を受けます。当日のインスペクションの事前検討のために使用するようですので、事前にメールまたは郵送にて送付する必要があります。私たちは、物件が掲載されている住宅情報サイトのリンクと、仲介会社を介して売り主から承諾を得た建築時の図面や仕様表を、メール添付で送付しました。事前に物件の情報を確認し、チェックポイントを洗い出してくれているそうです。
実際にインスペクションで調査をしてもらった内容についてご紹介いたします。私も、実際に実施をするまで、「どんな内容を調査してくれるのか?」という詳細を知らなかったため、参考に、具体的な確認ポイントを箇条書きで書き出してみます。
・基礎(コンクリートひび割れ・欠損など)
・外壁仕上げ(サイディング状態、シーリング状態、ドア、シャッターなど)
・屋根
・バルコニー(防水層劣化、床状態、手すり状態など)
・軒裏
・雨樋
・外部階段
・壁、柱、梁のうち屋内に面する部分(壁紙、壁の傾斜、柱の傾斜など)
・天井(壁紙、水染み跡など)
・床(フローリング状態、タイルの劣化など)
・階段(踏板のきしみ・傾斜など)
・サッシ、ドア、シャッター、雨戸等
・土台および床組(ひび、蟻害、腐朽など)
・基礎および床下面(コンクリートひび割れ、基礎幅測定、立ち上がり測定、木材の含水率、断熱材確認など)
・梁、桁、小屋組および野地板(構造部材の腐朽、金物の錆びなど)
・各階間の天井裏(構造部材のひび割れ、金物の錆びなど)
・水まわり設備(キッチン、浴室、洗面所、トイレの状態など)
・屋外設備(給湯設備、屋外水栓の状態など)
・床下配管(給排水管の状態など)
・天井裏配管(給排水管、空調・換気設備配管の状態など)
・設備メーター(電気・ガス・水道メーターの状態など)
・排水設備(桝の状態など)
・その他設備(火災報知器、照明の状態など)
・敷地内に関すること(敷地境界、塀・フェンス、門、擁壁、車庫の状態など)
・外壁の温度差
・屋内の床・壁面の温度差
これらの内容について、とても細かくチェックしていただけました。当日の所要時間は5時間程度です。素人では決して確認することができない家の床下に潜っての調査や、屋根の上のチェックなど、くまなく調査してくれたという印象です。
調査の結果、軽微な基礎のヒビがあることと、洗面所の排水パイプから水漏れが発生していることが分かりました。
これらはともに、仲介の不動産担当者も気づいていないポイントであったため、ホームインスペクションを実施していなかったら知ることができなかったポイントです。
基礎のヒビについては、ハウスメーカーの保証の対象であり、無償で補修できることを購入前に確認して知ることができました。洗面所の水漏れについては、ユニット交換が必要なため補修に数万円の費用が必要でしたが、交渉の結果、売り主負担で直してもらうことができました。
これらの調査結果をまとめた厚さ1cmほどの報告書が、電子データとして調査翌日に届きました。チェック項目のサマリーをまとめた一覧表と、それぞれのチェック項目に対する写真付きの説明が事細かに書かれています。電子データだけでなく、冊子としても後日郵送で送られてくる点も嬉しいポイントです。
合計金額:151,800円(税込)
—————————–
(内訳)
一戸建てホームインスペクション基本コース :60,000円(税込:66,000円)
写真付き詳細報告書オプション :10,000円(税込:11,000円)
床下詳細調査オプション :30,000円(税込:33,000円)
災害リスク現地調査オプション(レポート付):14,000円(税込:15,400円)
サーモグラフィーカメラオプション :15,000円(税込:16,500円)
鉄筋探査機オプション : 9,000円(税込: 9,900円)
交通費:0円(往復)
決して安い金額ではありませんが、屋根裏詳細調査は、点検口からのぞける範囲しか確認できなかったという理由で、請求はありませんでした。この点からも、調査内容相応の対価という納得感がありました。上述の通り、数万円単位の不備に購入前に気づくことができ、購入前に自己負担無しで修理できましたし、水漏れについては知らずに漏れ続けていたら後から大きな費用が必要になった可能性が高いため、結論、ホームインスペクションは割に合うコストだったと感じています。^^
住宅購入の際の注意点は様々あると思いますが、私たちは上記の経験を通して、購入前にホームインスペクションを実施することはとても有効な手段だと感じています。安心して長く住める物件探しの参考に少しでもなれば嬉しいです。(^^♪
[…] […]
[…] […]
[…] […]